〈1.3


週末のドライブはパジェロで出かけた。
当初、剣心には不釣り合いなように思えたこの車も キャップに赤をベースとしたチェックのシャツ、そして細身のジーンズといった服装には とてもよく似合って見えた。
年よりは若く見える剣心は どう見たって左之助と同い年か下に見える。フロントグラスから差し込む遅い午前の日差しの中で 左之助は横顔を見つめながら ふふんと頷き、顎を撫でた。
「何だ? にやにやして・・・」
「いや。なんでもねぇけどよ。綺麗だなぁと思って・・・」
自分の姿にはいっこうに頓着しない剣心は 意味を計りかねたらしい。
「何が?」
「お前に決まってんだろうが。」
「また、そんな冗談を言う・・・だいたい男に綺麗だなどと・・そんな事を言われて喜ぶヤツなんか居るものか。」
「んじゃあ、どう言えばいいんだよ?」
「ハンサムだとか凛々しいだとか・・・色々言葉はあるだろう?」
そう言いながら語尾は笑い出している。自分の姿にはあまりにも不似合いだと 剣心自身も認めているのだろう。
左之助も笑み崩れながら、
「凛々しいのは認めるけどよ、ハンサムじゃあ俺の恋心は擽られねぇよ。それじゃあ、同性愛になっちまわぁ。」
「あれ? 違うのか?」
すかさず突っ込まれ、ぐっと返事に窮した左之助は 振り切るように大声で
「とにかく、俺にとってはお前のすべてが愛くるしいんだよ。」
そう言ってそっぽを向いてしまった。
剣心は喉の奥でくすくす笑いながらハンドルを切っている。
細い手足も女のような優しい顔も 自分ではあまり好きだと思った事はない。むしろ、左之助のような男らしさに憧れを覚える。それでも、左之助が自分を抱きしめ、細い肩も白い肌もすべてが好きだと言ってくれる。何もかもが俺好みだと言われ 剣心の心を甘く溶かす。左之助のためなら悪くはない、そんな風に思える自分が不思議な気がした。

車は銀閣寺の横を通り抜け さして時間もかからぬうちに田の谷峠のゲートを過ぎ 比叡山ドライブウェイへと差し掛かっていた。
右に左にとコーナーを過ぎるたびに 車は高度を上げていく。ほんの数キロ離れただけで 都会の喧噪はすっかり消えて うるさいぐらいの蝉時雨が耳の中へと届いてくる。
身体を左右に揺すられながら
「こんなワイディングがあるんなら、バイクで来りゃあよがったぜ。」
左之助がさも残念とばかりに 窓から顔を出している。
「左之は本当にバイクが好きなんだな。」
「あったりめぇよ。当然、お前もだろ?」
「う、あっ、ああ。そうだな。」
もちろんと すぐに答えが返って来るものだとばかり思っていたのに 剣心の返事は何処か歯切れが悪く感じられた。その違和感を隠すように
「あんまり乗り出すと危ないぞ。子供みたいだな。まったく。」
さも、呆れたとばかりに左之助に呼びかける。
今や、左之助は半身を車の外に出し、手でステイを握って身体を支えている。
「大丈夫だぁって。年寄り臭いコト言うねぃ。じーさんみたいだぜ。」
大声で左之助が叫び返した。
風にちぎれるその声を聞き取った瞬間、
「振り落とされるぞ。」
言うなり、剣心がシフトダウンと共にアクセルを踏み込み、後輪を滑らせながらコーナーを曲がっていった。
「うわぁーーーー。何しやがんでぃ。」
慌てて身体を車内に引っ込めながら左之助が食って掛かった。
「おめぇー。わざと逆ハン切りやがったな?」
「アハハハ・・・人を年寄り扱いするからだ。」
「落ちるかと思ったぜ。」
「だから、振り落とされるぞと注意をしただろう?」
「おまえ・・・案外性格悪いな。」
「生憎だったな。」
剣心はふくれっ面の左之助にいつまでも笑っている。
すっかり機嫌を損ねた左之助は くそっ覚えていろよと口の中で呟きながら 車外の景色に顔を向けた。
展望台の案内に 剣心がパーキングエリアへと車を滑り込ませていく。夏休みのせいか 展望台には家族連れが溢れていた。
眼下を見下ろすと 雄大に広がる琵琶湖が見える。蒸された空気の所為か対岸は霞んで見えた。
「でけえもんだな。さすが日本一だけの事はあるぜ。まるで、海のようだな。」
剣心の横に並びながら、左之助が素直な感想を口にした。
「ああ。だけど、ちょっと梅雨に雨が降らなかったりすると すぐに水位が何十センチも下がるのさ。ここから見ていると とても信じられないけどな。」
「へぇ。こんなに大きいのによ・・・・なぁ、剣心、俺たちが出会ったのはあの在処か?」
そう言って、南の方を指さした。
「そうだな、大津だからもう少し先かな?」
「不思議なもんだな。あん時、もしおれがもう少し大津で休憩していたら お前には会っていないんだからよ。」
「ああ、俺もライターが九州を指していたら フェリーにでも乗っている所さ。」
「俺たち不思議な縁で結ばれてたのかもな。」
「腐れ縁か?」
「お前ぇ、他に言い方ないのかよ?」
形のいい眉の間に皺を作りながら左之助が 剣心にくってかかった。
「他の言い方をするには、お前はあまりにも強引だったからなぁ。」
「誰のおかげで宿にありつけたと思ってるんでぃ?」
「月岡!」
「お前ぇー。」
とうとう堪忍袋の緒が切れたのか やにわに剣心の頭を左腕で抱きかかえると 右手で拳骨を作り ポカリとひとつお見舞いをした。
「痛い、左之。」
「へん、ざまぁみやがれってんだ。これで少しは気が晴れたぜ。」
「お前は案外執念深いんだな?」
「俺の売りは打たれ強さよ。きっちり覚えて借りは返すぜ。」
「くわばら、くわばら。」
言うなり頭を押さえて笑いながら車の方へと駆けていく。
「くわばらなんて、年寄りくせーぞー。」
左之助も笑顔で叫びながら、その後を追いかけた。


都を守護するために 鬼門にあたるこの地に鎮座する比叡山延暦寺は 今も昔も変わらぬ人々の信仰を集め 荘厳さを保っている。
深い木々の間から聞こえるヒグラシの声に混じり 僧侶の唱える経が 千二百年の時を越え、遙か昔を偲ばせる。
「京都って言うなぁ、歴史の教科書巡りだぁな。」
数々の坊舎を見つめて左之助が ぼそっと呟く。
「この坊舎も今は二百ぐらいらしいが、織田信長が焼き討ちをかけた頃は二千余りもあったらしい。」
「ってぇことは、弁慶みたいなヤツがゴロゴロ居たってか? ひとつの要塞だな。そりゃ、焼き討ちにしたくもなるぜ。」
多くの僧兵を囲い、絶大な権力を誇っていた延暦寺を 遠慮会釈無く焼き討ちにした織田信長に どんな想像を巡らせているのかは分からないが 左之助の言葉はシミュレーションゲームの戦闘シーンを思わせる。
強者どもが夢の後とばかりに 遠い目をして根本中堂を眺める剣心の横顔を 左之助もまた見つめていた。

奥比叡ドライブウェイを抜け 国道367号線に乗り、三千院へと向かう。
静かな張りつめた様な空気の中で、自然と人の手によって作り出された優美な庭に心を奪われる。
苔むす寺は 秋が一番綺麗だと言う剣心に 幽玄の世界に溶け込む老木のような儚さを 剣心も身に纏っているように左之助には思われた。

夕食の予約の時刻までにはまだ時間があるからと 貴船神社を訪れた。
二の鳥居を潜ると 長く続く石段を彩るように 両脇に赤い灯籠が立ち並んでいる。その灯籠に被さるような森の緑と赤い灯籠が絶妙のコントラストとなって 訪れる人々を異空間へと運ぶように思われる。
牛若丸が修行をしたと伝えられているのは あの辺りの場所だと剣心が 鞍馬の方角を指さした。
「ホントかよ、それ?」
「さぁ・・・世の中にはそんな話は山のようにあるからな。だけど、嘘だと思うよりは居たと思う方が 数倍楽しめるじゃないか。」
「まぁな。だが、どうも胡散くせぇ。」
「延暦寺では、弁慶の話を持ち出したくせに。」
「ああ。それもそうだったな。んじゃ、これで両人そろったって理由か。後は五条の橋の上ってな。」
そんな話をしている二人の方が 牛若丸と弁慶のようだった。
本宮に差し掛かると左之助が、
「運試しに一枚引いていこうぜ。」
とおみくじに手を伸ばした。
水の神を奉ってあるこの神社では おみくじに吉凶は書かれていない。好きなものを一枚箱の中から選び 水の上に浮かべるようになっている。おみくじが水に濡れると文字が浮かび上がり、運勢を占ってくれる。
「おっ、大吉じゃねえか。こいつぁ幸先いいぜ。んっと、剣心のは・・・」
「俺は 凶だ。金運悪しとあるぞ・・・左之はまるで欠食児童だからな。」
「育ち盛りと言ってくれ。なんだ?そのものすごく嫌そうな顔は・・・今更、飯食わさねぇとかは言いっこなしだぜ。」
そう言って剣心の肩に手を掛けると 上から脅しをかけて顔を覗き込んだ。
「はいはい。覚悟は出来てるよ。どうぞ、存分に。」
「よーし、それでこそ俺の剣心だ。遠慮無くごちになるぜ。」
少しは遠慮しろよと 剣心は小さな声で呟いた。
そんな声はまったく無視して 左之助はどんどん先に進んでいく。
奥宮へ行く途中に 結社(ゆいのやしろ)があった。
磐長姫命(いわながひめのみこと)が奉られていて 古くから縁結びの神様として知られている。
そのむかし、夫の心変わりを悩む和泉式部がこの地に訪れ 和歌を詠んでいる。
お参りの甲斐あって、その後夫婦仲は円満になったという。
その句碑を見ながら左之助が、
「お前との縁だけは大切にしたい。」
ぼそっと剣心の耳元に囁いた。
目を見開いて照れるその顔を見つめ、少し考えて後、
「ん、そうだな。」
消え入りそうな声で答えた。それを照れと受け取ったのか左之助は、
「よっしゃあ、賽銭も入れたし、祈願もした。後は腹拵えと行こうぜ。」
剣心を促すと 夕食を摂るべく店に向かった

夏になると貴船川に川床と呼ばれるものを 付近に並ぶ旅館などのどの店も作り 客をもてなす。清流の上に床板を張り 床を川の中に作ってある。涼をとりながら食事が出来る。
剣心が左之助のために予約を入れた店は 訪れた客が他の客に気兼ねをしなくてもいいように小振りな床を幾つも設え グループだけで楽しめるようになっていた。
離れた他の店の提灯が明るく輝いて見える。その中にさんざめく人々の笑い声が聞こえるようだった。
「へぇ、こいつぁ変わってんな。川の中で飯かよ。」
「クーラーのない時代からの人々の知恵だ。山間の涼しい風に 流れる水の冷たさを利用する。目と耳と肌で涼を感じるというわけだ。」
余り広くない川により涼しさを感じさせるため、自然の石を利用した小さな段差が設けられてある。透明な水が飛沫を上げ 小さな滝となって見る人の目を楽しませる。遠くでは若いカップルが川の中に足を浸し 寄り添っているのが見えた。
会席料理よりは肉がいいという左之助の意見で 二人でしゃぶしゃぶの鍋を突いていると 時折山から吹く心地よい風が耳朶を擽る。
「夏に鍋というのも乙なもんだな。」
景色と料理に舌鼓をうちながら、左之助は上機嫌だ。
そんな左之助を見ているだけで剣心もまた、心が満たされる気がした。
「京都というなぁ、変わったもんが色々あるところだぜ。」
「来週には纏まった休みが取れるだろうから 色々案内できると思うが・・」
「んー、じゃあ、海行こうぜ。剣心。」
「海?」
「ああ。バイクで出かけて、思いっきり泳ごうぜ。」
「そう言えば長い間行ってないなぁ。」
「じゃあ、決まりだ。」
「それじゃあ、何処へ行くか考えておいてくれ。」
「そうだな、俺は西の方がいいな。」
あそこがいい、此処がいいと話題はつきず、楽しいうちに帰途へとついた。


左之助がシャワーから上がると、リビングルームから聞こえるテレビの音を耳にした。
高い音から低い音へと変わるいくつもの金属音。そしてまた、高音へ。高速スピードで駆け抜けるマシンが吐き出す音の数々。
そう言えば、鈴鹿8時間耐久レースが行われたはずだと思い出した。急いで下着を身につけ 剣心と一緒に観戦しようと脱衣場を後にした。
濡れたままの髪の毛をバスタオルでごしごし拭きながら、リビングルームへと声を掛ける。
「なぁ、剣心。」
左之助がリビングルームへと入った時には テレビは消えていた。
「ん?なにか・・?」
物思いから現実へ引き戻されたような表情で剣心が振り向いた。
「あ、いや、なんでもねぇ。」
「そうか・・。俺もシャワーを浴びてくる。」
どこか沈んだ様子で部屋を出て行く剣心に 声を掛けそびれた。
剣心がバスルームに入った音を確認してから そっとテレビのリモコンのスイッチをオンにした。
ダンロップのアーチが大きく映し出され、その下を走り抜ける数々のマシン。
確かに左之助の聞いた音はこれだったと 独特の金属音と解説するアナウンサーが物語っていた。静かにスイッチを切り 冷蔵庫からビールを取り出すとソファーに腰掛けた。
あいつはまだ、忘れちゃいねぇ。心の中で呟くと深く瞼を閉じた。


翌日の午後は二人でコンピューターのモニターに向かっていた。
「此処は、こうするんだ。ほら、簡単だろう?」
「んなこと言ったって、よくわかんねぇ。もう一度やって見せろや。」
「覚えの悪い生徒だなぁ。」
「あんだとぉ!!」
「フフフ・・・ほら、此処のボタンをクリックして・・・」
剣心がモニターに グラフを描き出した。
休み明けに大学へレポートを提出しなければならない左之助のために 剣心がエクセルとワードの使い方を教えている。
コンピューターの使い方を教えてくれという左之助に 
「どうしたんだ? お前はアナログ人間じゃなかったのか?」
と 剣心が問いただす。
「あんのぉ教授の野郎、休み前に俺を呼び出して、『相楽君は僕の講義に姿が見えなくてもちゃんと出席してるんですね。かなり優秀のようだから ひとつレポートを提出して下さい。』と嫌みたっぷりにぬかしやがったんだ。コンピューターなんて 出来れば避けて通りたいんだけどよ、夏中こっちに居るんじゃ連れに打たせるわけにもいかねぇし。少しぐらい覚えても損はしねぇかと思ってよ。」
「じゃあ、ワープロと表計算でいいな?授業料は高くつくぞ。」
「身体で払ってやらぁ。」
「そうか。それはありがたい。じゃあ、炊事、洗濯、掃除と頼むよ。」
「お前ぇなぁ・・。只で教えろ。」
左之助の腕が剣心の首に巻き付いたかと思うと ヘッドロックを掛けられた。
「左之、分かった、夕飯だけで我慢する。」
「やっぱり作らすつもりかよ。まあ、それぐらいならやってやらないこともないけどよ。」
「契約成立。それじゃあ取りかかるか。」
ワープロの書式の設定や表の書き方など色々説明する剣心に
「あーー、まどろっこしい。お前ぇ打ってくれや。」
と 左之助がさじを投げた。
「左之、それならもっと高くつくぞ。」
睨み付ける剣心に、
「わぁったよ、やりゃあいいんだろ?やりゃあ・・」
渋々モニターに向かって 文字を打ち込んでいく。横で笑いながら見ている剣心も 結局は半分ほどは手伝わされる羽目になった。

次の日も残りのレポートを仕上げるべく 左之助は剣心が出かけてから一人でモニターに向かっていた。
「あんだってんだよ、ホントに、もう。」
昨日剣心がやって見せたことが一人でやると 何処をどうしていいか分からず、口から悪態が出てくる。
分からなくなった時は 本棚に解説書があるからそれを見るようにと言っていた剣心の言葉を思い出した。
壁際に居座っている本棚の中から 目的の本を探す。左之助にすれば宇宙語かと思われるような 訳の分からないコンピューターの解説書が並んでいた。
やっとエクセルの解説書を見つけ出し、引っ張り出す。そのとたんに 間に挟まれていた写真が床に散らばった。
長い髪の女性が向日葵のような笑顔を零している。その後ろに写っているのは
今よりも少し幼いレーシングスーツ姿の剣心だった。パドックでの写真なのか どの写真もレース用のバイクや整備機材が写っている。
この女性が剣心の・・・。食い入るように見つめたまま 身動きひとつ出来なかった。
しばらくして放心状態から冷めると 電話の受話器を取り上げた。
受話器の向こうから友人の明るい声が返ってくる。
「ああ、修? 俺。ひとつ頼みがあるんだが。」
「左之さん、今何処にいるんすか? 明菜や由美が大変なんすよ。顔を見るたびに左之さんは何処だって。」
「今は京都だ。」
「京都? 何でそんなところに? 何時帰って来るんすか? 海に行く約束してたんでしょ?」
「あー、いちいちうるさいヤツだなぁ。俺は行方不明って言っといてくんな。夏が終わるまでは帰んねぇからよ。」
「俺の身にもなって下さいよ。左之さん携帯は持って出てんでしょ? メール、見てないんすか?」
「そういや充電してなかったなぁ。後で見とくよ。それより修、調べて欲しいことがあんだよ。」
「なんすか?」
「何時も行くカワサキのショップで あそこのオーナーが 前にすごいレーサーがいたって言ってた話覚えてるか?」
「ああ、なんか女みたいなレーサーだったって・・」
「ああ、そいつのことをちょっと調べて欲しいんだよ。」
「いいっすけど、また何で?」
「詳しいことは帰ってからだ。とにかくそいつの出身母体となってるワークスとか世話したヤツを調べて欲しいんだよ。名は、緋村剣心ってぇんだ。」
「わかりました。じゃあ、わかり次第また、連絡しますよ。」
「わりぃな、頼んだぜ。」
そこで電話を切ると 溜息をひとつ吐いた。
調べてどうするつもりかは 分からない。が、何かひとつ剣心に近づける手掛かりがあるような気がした。
改めて写真を取り上げる。
レーシングスーツ姿の剣心は、左之助が東京に帰ってからカワサキのショップで探し出した 古いバイク雑誌に載っていたグラビアの剣心を思い出させた。
俺の知らないアイツが居る。いや、知らないことだらけだ。
剣心の隣に写っている笑顔の綺麗な女性に 軽い嫉妬を覚えた。

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