【るろう日2】 
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〈焼肉屋の4人編〉


前回珍しい事に比古が剣心と左之助にも焼肉をおごると言い出した。
条件は斎藤とのHの最中に傍で見ているという破廉恥な要求に二人は快諾。
果たして斎藤は焼肉屋で焼肉も食えずに比古に食べられてしまうのだろうか…!

比古「よぉ!食いに行こうぜー(いきなり部屋にあがりこむなり)」
剣心「早っ!まだ5時でござるよっ!!」
斎藤「その前に貴様がなぜ合鍵を持ってるのか聞かせてもらおうか…(怒)」
比古「恋人同士なんだから当たり前だろ合鍵は…。そんなセオリーもわかんねぇ
   のか?」
斎藤「お前とのセオリーなんざ分かりたくもねぇんだよ!」
比古「なら今から教えてやるよ。俺が玄関口に着たらとりあえず熱い口付けと
   フェ●チオな。早速頼むぜ(チャックを下ろす)」
斎藤「(ジジジとチャックの降りる音を聞き)殺す…!!そこをどけ
   抜刀斎!!!!!」
比古「5回はしてもらいたいとこだが3回で勘弁してやろう。ホレ口あけな
   (ジリジリと近寄る)」
斎藤「よ・・・寄るな・・・!(文化包丁取り出し突きつける)」
剣心「斎藤がご乱心でござる―――!(あせあせ)」
斎藤「どっちがどう乱心してるかよく見ろ抜刀斎!この男が下半身丸出しで乱心
   していないというのか!!!」
剣心「師匠、お主の前では何時もこのようではござらんか」
斎藤「それもそうだが・・・(認)クソッ・・・もうホント何だよこの師弟っ!!
   (やり場はあるけどどうにもできない怒り)」
比古「とりあえず文化包丁なんて可愛いモン置けよ(笑)」
斎藤「ならば貴様はその物騒なモノにモザイクかけるなり去勢するなりなんなり
   しろ」
剣心「スポンサーでござるから勘弁してー!」
比古「フっ・・まぁいい・・楽しみは後にして小僧は先に車にのってるからよ。
   行こうぜ」
剣心「(ホッ)了解―!ホラ斎藤も!ちゃきちゃき歩くでござるよ」
斎藤「う・・後ろから押すな・・!貴様は引っ張るな!(比古に引っ張られ剣心に
   押される斎藤)」

マンションの前に黒のセダンが止まってる

斎藤「クラウンマジェスタだぁ〜?(どんだけ儲けてんだよという顔)」
比古「何時もの(スーパーアメリカ)だと4人無理だろ?(しれっと)」
斎藤「何時買ったんだよ」
比古「知りたきゃここに熱いの一発くれよ(唇を指差し)」
斎藤「(かなり気になるものの)車種の選びが節操なさすぎるんだよ」
比古「安心しな。俺の生涯のツレにしたいのは後にも先にもお前だけだからよ」
斎藤「そこは是非是非節操なしでいいんだがな!っ・・肩だくな!」
剣心「待たせたでござるな左之―…師匠と斎藤がちゅっちゅしててあてててて
   (斎藤に頬つねられる)」
斎藤「出鱈目を言うな出鱈目を。トリ、奥に詰めろ」
左之「斎藤助手席じゃねぇの?」
斎藤「一緒に飯に行くのも嫌なのになんで席まで隣なんだ。お前の横でいい」
剣心「じゃぁ拙者師匠の横―?!そんなの嫌でござる(きっぱり)」
比古「てめぇらいい度胸だな…・・(低く笑う比古)」
剣心「(怖っ)ホラ斎藤は前でござろう!師匠をナビするでござるよ!!
   (神速で乗り込みドア施錠)」
斎藤「あっお前また…!きったねぇ…ホントあいつきったねぇ・・!!」
剣心「(カーウィンドウを僅かに開け)何とでも言えばよかろう…拙者は左之と
   お肉が食べれればそれでいいでござる」
斎藤「チッ・・窓閉めやがってあの野郎…(イライラ)顔を出せ抜刀斎!!」
比古「抜刀斎じゃなくて早く乗れよお前も。それとも助手席じゃなくて俺の上に
   乗るか?」
剣心「グッドアイデアでござるな!(窓から少し顔出して)」
斎藤「お前が答えるな!!!(怒)」
左之「まだ食いにいかねぇの?」
比古「この狼が車に乗ったら出発だ」
左之「(瞬間相手が比古と気づいて)あっ!ヤベっ!あの・・その・・今日は飯
   奢ってくれるってありがとーございます」
比古「らしくねぇ言葉使ってんじゃねぇよ。こっちだってそれなりにしてもらう事
   があんだからな(斎藤見てニヤニヤ)」
斎藤「言っとくが俺は飯を食うだけだからな。(ドアを閉める)」
剣心「(乗車した斎藤を確認してから)知ってるでござるか?」
斎藤「…何がだ?」
剣心「多勢に無勢という言葉」
斎藤「…降りる・・・」
比古「出発っ!(比古アクセル全開)」
剣・左「おぉー!!!(後部座席組)」
斎藤「降ろせー!!!(怒)」


六本木叙々苑店内――――

斎藤「(特別個室だし・・・)←庶民派」
左之「とりあえず俺カルビ!(メニューも見ないうちから案内に注文)」
斎藤「その前に生4つ。抜刀斎、ジョッキでいいのか」
剣心「勿論。して何を選ぶべきか…ここは単価の高い特選を狙うべきか・・
   (比古チラ見)」
比古「好きなもん何でも食え。」
剣心「!!!・・怖い・・優しすぎて怖いでござる…!!」
比古「なんか言ったか(目に見えないオーラ)」
剣心「い…いえ…斎藤といると師匠何時もこうでござるか?」
斎藤「…・・・」
左之「何でこたえねーの?」
斎藤「答える必要がないからだ。文句あるか。」
左之「それっておししょさんの優しさを認めた事になんじゃねぇの?斎藤―」
斎藤「(グっ…いつも余計な事ばかりいいおって…)」
剣心「左之、今のなかなかな確信をついたでござるな(笑)あっ!生きたでござる
   よー!」
左之「よっしゃ乾杯―ってもう飲んでるし!!」
比古「追加!生ジョッキ」
左之「しかもペース早ぇー!!」
剣心「左之、師匠に協調性を求めるのは無理でござる」
比古「ほぉ・・・?さっきから黙って聞いてりゃ随分生意気な口利くようになったじゃ
   ねぇか…バカ弟子が…」
剣心「滅相もございません(90度深く礼)」
左之「肉もっと頼んでいいっすか?」
比古「あぁ頼め頼め。」
左之「カルビとハラミとタンと特選和牛とアレとコレとソレと…」
斎藤「遠慮を知らんなお前…」
剣心「食べ盛りでござるからなぁー…拙者カルビクッパ!」
左之「剣心ちょっとくれよー!!」
剣心「まだ来ぬうちから(笑)」
比古「お前は?」
斎藤「とりあえずチャンジャだな。…後軽く腹に入れたいからサラダ系」
左之「OLかよお前(笑)」
斎藤「いちいちやかましい奴等だな!人が何食ってもいいだろ。お前も少しは野菜を食え。バランスが偏ってますます阿呆になるぞ」
左之「何斎藤んなの気にしてんのかよ!!(意外)」
剣心「なら煙草をやめればよかろうに」
斎藤「あれはいいんだよあれは」
比古「(三人を眺めながらゆとりのある面持ち)」
斎藤「…(その視線に気付いて会話を終える)」
左之「なんでぃ斎藤どうした?」
剣心「旦那さんの熱っぽい視線に体が火照りだしたでござぶっ…(右ストレート
   よける)あ・・危ないでござるよ!」
斎藤「チッ…避けたか…」
剣心「折角美味しいご飯を食べるのだから喧嘩はやめるでござる」
斎藤「事を荒立たせてるのはお前だ(睨)」
比古「まぁお前もそうイライラするなよ。ホラ肉も野菜も来たぜ?(頭なでなで)」
斎藤「(払いのけ)触るな。帰る。」
剣心「えー?!何この人―!!勝手すぎるでござるよーえーん左之―!!(抱きつく)」
左之「斎藤―テメー何イライラしてんだよ。剣心ホラ泣くなって。」
斎藤「騙されるなトリ、嘘泣きだ。ビール代置いとくぞ」
比古「待てよ(斎藤の腕掴む)」
斎藤「何だ。離せ」
比古「ここからどうやって帰るんだよ」
斎藤「電車なりなんなりあるさ。貴様の車でないことは確かだ」
比古「ほぉ・・こいつぁ随分と苛立ってやがんな…こいつぁ肉は肉でも最上級の肉
   を食わせてやんねぇと」
斎藤「・・・といいながら何故車のキーをだす…」
比古「ここで味わえねぇからだよ。てっとり早く車で食わせてやるよ」
左之「…・・それって…・・」
剣心「シッ!左之!見てはいけぬでござる!!」
斎藤「車でだとぉ〜?車には乗らん!離せオイ!!(米俵のごとく担がれる35歳)」
比古「飯の途中で悪ぃな。好きなもん食っていいぞ。バカ弟子カード使え」
剣心「えっ?!いいんでござるか?」
比古「いいも何もねぇだろ。我侭な奴がいるからな」
斎藤「ちょっ・・待て・・!離せっ!阿呆―!!!(担がれていく斎藤)」
比古「じゃあな〜(ヒラヒラと手を振り部屋を後にする二人)」
斎藤「降ろせー!!!」
左之「…・・何時見ても強烈だなお前んちのお師匠さん…」
剣心「こころなし斎藤の目が売られていく仔牛のような目をしてたでござる…」
左之「この後どうなんのかな」
剣心「まあ師匠に見初められたのが運のツキでござる。それより拙者らはこのお肉
   を師匠たちの分までたらふく食べることが今の使命だとは思わぬか左之!」
左之「おう!それもそうだな・・!斎藤の分もモリモリ食ってやろうぜ!にしても
   アイツ焼肉屋にきて肉もくわねぇで帰ってったな(笑)」
剣心「暫く師匠のお肉を食べるでござるよ(遠い目)」
左之「それもそうだよな!・・・な…剣心、俺達も飯食い終わったらラブホ行こうぜ!」
剣心「バッチコイでござる!師匠のカードもあるでござるしな!」
左之「そうと決まれば食うぜ!」
剣心「いぇー!カルビクッパー!!!」

その頃車中の比古、斎藤は…

比古「うまいモンは幾ら食っても入るだろ(3回戦目突入中)」
斎藤「…・・・も…死ぬ…・・(息も絶え絶え)」
比古「何何?死ぬほどうまいってか?まぁそうだろうな俺のだからな」
斎藤「貴様のポジティブすぎる発想どうにかしろっ!!(怒)あっ…アっ…・!」
比古「(顎を舐めながら)俺もまだまだお前を食いたりねぇよ・・・v覚悟しときな
   (凄笑)」
斎藤「うっ・・ぅああぁああ!!!(絶叫)」

それなりにお互い(?)楽しめているようです。



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